Saturday, April 07, 2007

米国開発庁(USAID)とのコラボ事業「保健祭り」











犬に噛まれるまで、インテンシブに活動していたのが米国開発庁(USAID)と配属先のコラボ事業であった保健祭りの開催。保健祭りでは、コミュニティーの人々に対して病気そのものの正しい知識を得てもらい、予防を促すとことを目指す。選ばれた3つの高校の複数のクラスに対して、テーマを与え、教育マテリアルを作らせ、町の中心のプラザで彼らがファシリテーターとなり住民に指導する。テーマは、デング熱、マラリア、下痢、母子保健(母乳の与え方、家族計画など)、ハンタウイルス、栄養失調、栄養分類、結核、疫病予防、性病など当地域で流行している病など予防が必要なテーマがUSAIDのほうで選択されていた。

私達、医療従事者の仕事は、まず各クラスでテーマに沿った十分な基礎知識を得てもらうためにプロジェクターなどの視覚教材などを使用して、参加型ワークショップを行なうこと。私が担当したのは、2クラスで栄養失調と栄養分類をテーマにしたもの。地元の看護婦と共にプログラムを作成。看護婦らは、PPTを使って知識を与えるパートを担当。私は、体を動かすワークショップ(ブレインストーミング、知識をきちんと飲み込んだかを確認するための評価部分)の楽しいパートを担当することになった。

授業当日、いつもじゃありえない自分の活動の写真撮りを頼むのを忘れるほど楽しんでしまった・・・。生徒があまりにはしゃいで参加してしまったので、ヘルプで授業に入ったUSAIDの職員もちょい困り気味。学生時に日本で立ち上げた開発教育団体で中高を訪問した際に、窓口担当の学校の先生に「盛り上げすぎ」と良い意味で注意されたのを思い出した。楽しければそれでいいわけじゃない。だからこそ内容を充実させる必要があるってのも、わかってます。でも、基本として、心から楽しくない授業はやっぱり一生心に残らないと私は自分の経験から思うのです。

その後、ワークショップを終えてからほぼ毎日の様に生徒らはマテリアル作成に取り組む。そこで助言やアイデアを与えるのも私達の仕事。その間、オーガナイザーであるUSAID、学校の先生、配属先、地元の診療所の医療従事者などと定期的会合をもって問題点や今後の方向性微調整などを行なった。私は、もう一つタスクを与えられ、昨年2回ほど当ミネロ市で行った大豆を使用した栄養教室の参加者を保健祭りに参加させると言うもの。市役所のプライベートでも仲良くしている職員と一緒に、一日掛けて参加者を一人ずつ訪問し、事情説明および大豆料理の販売をお願いした。こうして、当日約10の大豆料理のレシピが出回ることになった。祭り当日はほぼ完売。参加者のお母さんたち大満足。オーガナイザーである医療従事者や配属先の同僚や上司も美味しく食べられて大満足。当日だけ視察にいらっしゃったUSAIDの偉いお方に活動を評価されなぜか感謝され私も大満足。

来訪者は2000人を推測。人々が来るように、準備期間から当日までラジオ、TVなどで広報。また、生徒によるダンスのお披露目、全テーマを見終えるとプレゼントがもらえるくじ引き会に参加できるようにしたり、場を盛り上げるDJや音楽の設置、DJを通して大豆料理販売の宣伝(えへ!)など多くの人々が来場するような工夫を凝らした。当日、アンケートを回収し次に生かせるようにした。何せ、政府のプロジェクトと言うことで評価が入る。私の活動とは違うのだ。USAIDの職員が、当日まで如何に目に見える結果を数値で出せるかに拘って工夫していたのが印象的だった。

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