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留学中、幾度となく出くわしたquiestion marksがやっぱり、ここボリビアでもひょこっと顔を出しやがる。その度に、厭わしい気分になる。無い脳みそ駆使して数日考え抜いた挙句の果てに、出るいつものファイナルアンサー。
「日本人だから、分かんなくって当然じゃ。」
いやぁぁぁぁあああ。
解りたくない訳じゃない。理解することを断念したわけでもない。何かから逃げているわけでもない。子供のとき、教わらなかったよ。あ、始まった。責任転嫁の術。
宗教にそうまでして身を捧げるのはなぜか。神って存在するのか。子供のときに教われば後年ずっと信じられるものなのか。世界には敬虔な人がいるってのはわかるし、それはそれで彼らが選択する生き方として、生の一つの形として尊重したい。けれど、私は自分のこととなるとどうして宗教をここまで懐疑的に見てしまうんだろうか。
現代には宗教学ってのがあるけれど、本来宗教ってのはプラクティカルで主観的なものであり、遂行してこそ、その意義を各人めいめいが解せるのであって、理論や歴史やそれらを包含するすべての学者たちの研究や解釈を信じることすら、私にとっては何の意味も持たない。高校や大学の授業でその真理を表面的に学んだときも、懐疑の衣を脱ぐことは終ぞなかった。
宗教の違いから、愛する人をその両親の手によって引き離されたと、同年代の知人から聞いたことがある。親がキリスト教なら、生まれたコミュニティーがイスラム教なら、学校でヒンズー教を崇拝しているなら、運命が不可避なようにその神を信ずる定めにあると言えるのだろうか。自分の意志で選択することもなしに?
私が生まれた国では、教会で西洋風の白いドレスを纏って結婚式をあげ、人が死ねば仏教に則って葬り、子供が3歳、5歳、7歳になれば宗派も気にせず近くの神社に御参りに行く。毎週日曜日に教会に行く同年代の友を知らない、時間になると聖地に向かってお祈りする日本人を見たことがない、熱心な信者は、そうでない人から、潜在的犯罪者かトラウマを抱える精神病患者のような目で見られる。
こんな私に、宗教が違うから本気で付き合えなかったと捨て台詞を吐かれても、そいつは言い訳にしか聞こえないよ。
写真は、この間の中間報告会での発表と総会@ラパスの時のもの。
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