Saturday, September 29, 2007

情けなさ過ぎて涙

今日、久々に仕事で泣いた。情けなかった。自分でも大失敗だったと思ったことを母親のように慕っている同僚に「私はNatsuに恥じをかかされた。」と、職場で上司の前で突き上げられた途端に先週からずっと貯まっている睡眠不足と疲労感がドット目じりに出てしまった。人前では泣けないから、すぐキッチンまで走ってお茶を沸かす振りをして涙をふいた。

今週末、9ヶ月間土日も夜も使って同僚と作り上げてきたHIVエイズ包括的ケアプロジェクト作りが終盤を迎えた。市長からの土地も寄付され、5人の医療関係者や事務職の雇用契約をまとめ、資機材の予算見積りから建築設計図の調達も無事に終わり、啓発キャンペーン実施にかかる消耗品は市から、将来的に建築予定のセンターにかかる光熱費や消耗品などはローカルNGOから頂くことにもなった。明日中にセンターや職員の各機能を示す規約を作り終えれば、胸を張って提出できるレベルにしたつもり。

マスコミなどの協力と彼らが持つ政治への圧力もあり、国家レベルで私の任地が県庁所在地以外で初めてHIVエイズ対策・ターゲット地区と指定されることにもなった。(ちなみに、こちらのオンライン新聞から当プロジェクトの一部の情報は見れます。http://www.el-nuevodia.com/versiones/20070923_007227/nota_257_483859.htm)今後、当プロジェクトが実現され、任地がHIVエイズのテーマでモデル市となってくれたらと夢想してしまう。

よく他の隊員にどうしたら配属先の人が日本人のように夜も土日も働いてくれるようになるかといった質問をくれる。私の場合、周りの人に恵まれたとしかいえないのだけれど、それを言うと聞いてきた人が腑に落ちないのか、しかめ面をするので、インセンティブの重要性について言及している。

そのひとつの具体的な対策が、マスコミに取材されたときには必ずお世話になっている人の名前を出すこと。感謝している旨をハッキリと伝えること。今日、市役所でマスコミ10社ほどを招待した記者会見があった。市長を横にして大勢のマスコミに一度に質問され緊張したのか、一番共に動いてきた配属先と国内NGOに対する熱い想いだけをなぜか言及し忘れてしまった。その後、同僚に「Natsuは一生学ばないね。」と皮肉られ、カッときて言い合いになった。自分が悪いのも忘れて正当化しようとしたけど、私に責任があるのを自分自身が一番分かっていたもんだから情けなかった。情けなさ過ぎて涙が出た。

涙が出たら、一切合財の心の曇り空が消えて晴れ晴れし、また同僚と笑い話ができるようになっていた。5時に口喧嘩して、結局仕事を一段落させてその喧嘩した同僚と帰ろうとしたら夜の10時を過ぎていた。南国のサンタクルス県で一番働いているのは私たちだろうと、改めて私の配属先の同僚を誇らしく思うのでした。